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2003年・N0. 8
大航海時代の再来?

SSユナイテッドステーツ号はこれまで,不動産デベロッパー事業を営んでいたMr.Edward A. Cantoによって所有され1996年からはフイラデルフイアに係留されていたが、昨年、彼が亡くなるとスクラップされる運命になった。これを聞いて惜しむ国民達からは何とか博物館などとしてでも保存を望んでいたが経費の点何などで難しく絶望しされていた。
ところがココに来てスタークルーズの子会社ノルエイジャンクルーズが購入し、しかも手直しして後に再就航させると発表してクルーズ業界人のみならず世界中の人たちを驚かせた。

本船は1952年7月3日に就航した5万総トンの客船であるが35ノットと言う高速で大西洋東航横断記録、実に 3日と10 時間42分を打ち立て、さらに1952年11月には西航でも平均速力34ノット以上で3日と19時間20分の記録を樹立したことでも有名。しかしながら1960年代に入るとジェット旅客機が出現し1969年運行休止を余儀なくされ、その後1992年には一旦トルコへ売船されたがその後上述のように米国に戻っていた。

ユナイテッドステーツ号は米国で建造された客船では最大、最長、最速の船で、その大きな斜めに傾けられた煙突など、デザインは Mr.William Francis Gibbs氏の手によるものである。
同社はまた、このHPでも再々取り上げた、一昨年に倒産したアメリカンハワイアンクルーズ社の1951年建造 インデペンデンス号S/S Independenceも購入すると発表した。
SSユナイテッドステーツ号
ファンネルマーク
インデペンデンス号
ノルエイジャンクルーズの米国新戦略
先に倒産したプロジェクトアメリカの2隻のクルーズ船を購入し既に特別なる許可をハワイ州知事ー米国議会ー大統領の署名で得ていて、これで合計4隻もの米国籍のクルーズ船を運航する唯一の企業となる。

米国人による米国籍船の運航は米国内諸港だけでもクルーズできると言う大きなメリットがある反面コストが高いなどの点もあるがいずれにしても既に米国発着のクルーズが中心になってきた米国クルーズ市場ではこれも問題とならないばかりか優位に働き、ココに他社との差別化で生き残りをかける当社の姿が見え隠れする。
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