2002年3月
第一回目の今月の船は下の写真を見ればお分かりのようにちょっと変わったクルーズ船です。双胴船はカタマランと言って波の抵抗が少なく早く走れることから高速船によく利用されていますが大型のクルーズ船では世界で本船が初めての船なのです。
船尾方向から見ると形がよく分かります
船の概要

1992年フインランドのフインヤード造船所建造で総トン数20,295、全長132m幅32mそして旅客数は350名です。


この建造造船所は、やはり高速フェリーの建造で実績がありfast-ferry.comの方で掲載されていますあの有名なステナラインのHSS1500もここで建造されています。

このような船のタイプを*注*SWATHといいます
今月の船
Ship of this Month
ラデイソンダイアモンド号
百聞は一見にしかず!
双胴船にしたそのメリットは(1)船の長さに比べて幅をパナマ運河通行可能最大幅32mまで大きく出来ることでサイズ的には小さい船ながらはるかに大きい7万総トン船に近い同じ居住空間を得ることが出来るのです。たとえば皆さんもよく知っている4万8千総トンの”クリスタルハーモニー”でもサイズは全長241mに対して幅は29.6mなのです。そして普通のクルーズ船は船首部分が波をかき分けて走り易くするために細長くせねばなりませんが本船はほぼ長方形でデザインもし易い上に幅は船首から船尾までほぼ同じですから考えるより広い面積を確保できるのです。そして(2)船の縦揺れ横揺れに対して強いことも上げられます。
そのメリットは?
右の写真を見て下さい。普通のクルーズ船には搭載されていないものが積んであるのが分かりますか。

ゴムボート式の汎用交通艇です。つまり大型のクルーズ船では行くことの出来ない海域まで入って数少ない船客達だけでで豪華に非日常的な時間を楽しむことがこの船のポイントとなっています。
クルーズ海域
本船は11月から4月までの冬場パナマ運河クルーズを行っています。そして5月から10月はコスタリカとカリブ海クルーズそして夏場には地中海からバルチック海域へと移動して行くのです。
では、パナマ運河通過の様子を連続してお送りしましょう!、
日本で見ることの出来るよく似た船には熊本フェリーの”オーシャンアロー”号がいます。本船は全長60m、幅13mとダイヤモンドよりは小さいものの旅客430名と乗用車なら50台を搭載して30ノットの高速で走り現在、熊本と島原をわずか30分で結び日本の高速フェリー最大の船です。熊本フェリーのHPは:http://www.kumamotoferry.co.jp/
日本で同じような船に乗って見たい貴方にニュース
これからも毎月面白い船や変わった船を中心に話題のある船を選んでお送りしますのでお楽しみに!
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