２００3年1２月

ドイツランド号
（ピーター・デイルマン・クルーズ）

クルーズ客船”ドイツランド”号及びヨーロッパでリバークルーズを運航しているピーター・デイルマン・クルーズ社の創始者ピーター・デイルマン氏が先月11月4日ドイツにて急逝した。彼の卓越した先見性で発展してきたこの企業ではあるが経営自体は既に彼のファミリーで行なわれているのでクルーズ船の運行継続にはなんら問題がないと報告されています。

また、本船は毎年、春に世界一周クルーズの途中横浜、神戸に寄港するなど日本のクルーズフアンにもおなじみの船で来年2004年度は2月23日長崎25日神戸そしてその後横浜に寄港予定となっています。

ドイツランド号

建造年	1998年
造船所	H.D.W(ﾊｰﾗﾝﾄﾞウルフ)
総トン数	22496
全長ｘ幅	175.3ｍ　x　23m
最大搭載船客数	520名

本船要目表

　　　　　ピーター・デイルマン氏が目指したのは5つ星のクルーズ。

このために、船客二人に一人のクルーを配置するなど　そのサービスには定評がある。これを,ほぼ同じ大きさの日本のクルーズ客船日本丸（21,903総トン）に比べてみてもほぼ2倍の値となっています。

さらに、洋上のグランドホテルを自称するだけあって、船内は豪華でゆったり、そして食に関しても欧州のグルメ船客を満足させる一流シェフを取り揃えるなど良い意味での伝統と格式を用意したのです。

この船主の特色は外洋クルーズが上記の”ドイツランド号”のほかに”上の写真の”ベルリン号”1980年建造9,570総トン船客420名乗りの2隻、そして最も有名な欧州のリバークルーズでMozart、Casanova、Cezanne、Donauprinzessin、Dresden、Princess de Provence、Konigstein、Katharina von Bora、Frederic Chopin号という9隻を運航し、また驚くべきはLili Marleen、Lili Marleen号という帆船2隻をも所有し運航しているなど、いかに、船主が船を愛しクルーズを愛していたかがこの船隊構成を見ても分かります。