業界ニュース

ノルウエージャンスター号の悩み

以前報告の通り昨年末からホノルル発のハワイ諸島7日間クルーズに就航していた本船に、予想されていたこととは言え厄介な問題が起こりました。それは米国籍の船でなければ米国国内だけを周遊することが出来ない法律があることは以前にレポートしましたが、本船の場合はハワイに最も近い外国であるFanning Island(キリバチ共和国)に一旦寄港させることで法律をクリアーしていたのですが!!。
入港 出港
金. Lahaina, Maui, Hawaii - - 10:00pm
.土 Nawiliwili, Kauai, Hawaii 8:00am 4:00pm
日. Honolulu, Oahu, Hawaii 7:00am 8:00pm
月. Kona, Hawaii† 8:00am 3:00pm
火. At Sea - - - -
水. Fanning Island, Republic of Kiribati 9:00am 3:00pm
木. At Sea - - - -
Lahaina, Maui, Hawaii 1:00pm - -
荒れるハワイ海
ところがこの海域はなんといっても太平洋の真っ只中、冬場は予想以上に荒れることで有名。そして今年は年明け後もハワイ周辺は荒れ模様が続き最悪の状況となってしまったのです。まず第一にハワイ島のコナでは安全に船客を上陸させることが出来無いため現在ではハワイ島の寄港地は反対側のヒロに変更されています。ところでなぜ荒れることが分かっているコナ港を寄港地にしたのかといえば、それは前述の法律上どうしてもいかねばならない海外Fanning Islandに近かったからです。


更なる問題”法律違反”
第2の問題は法律上の義務があるキりバチ港寄港でさえ実は不可能な状況が起こってしまった事です。本当のことを言ってこんな法律が無ければ24ノットの高速を誇る本船でもってしても40時間も必要としながらなんらアトラクションも無いこの島に行くことなどばかげているのですが。でもこれは明らかに米国の法律違反では?船主に言わせれば乗船客の安全のためにとった止むを得ない緊急の措置であると反論していますが?

他の米国本土発ハワイクルーズの場合は?
米国本土発のハワイクルーズはメキシコのエンセナダに寄港(といっても深夜1時間ほどであるが)することでこの条件をクリアーしていますが、これも形式上の苦肉の策でしかないのです。笑えないのは日本でも同じ様な法律があって海外の大型クルーズ船が進出しにくい事実があることです。大型の豪華クルーズ船がたくさん日本に来て私達が気軽にクルーズを楽しめる様に一日でも早く規制緩和すべきなのですが。今の日本では?

予定変更の影響と今後
最初の計画通りコナに戻るかどうかは今後、夏に向かって海況が落ち着くかどうかにかかっているとのこと。コナから港が変更されたことでヒロ港の予定は入港が07:00出港が13:00と更にハワイ島滞在が短くなりました




























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