今月の話題
2003年10
お勧め豪華・スモールシップクルーズ

これまでのクルーズはどちらかと言えば大型船中心でしたが、小型船によるクルーズ需要も根強く存在します。小型船によるクルーズの良いところは大きく言って(1)大型船の行けない場所にも航行が可能で、小さい港でも着岸入港が可能(2)自然を身近で観察しながらの航海が可能(3)クルーとのふれあいが深くアットホームな関係。などが上げられますが本船は特に変わっています。
今日は、そんな英国でひそかなブームの小型クルーズ船の旅を紹介します。
さらなるチェック :他の小型船との違い?
アラスカブームの終焉前最後の美しさ???
Hebridean Spirit 号
                      就航地域−1 英国
今回は、英国を代表する豪華船”Hebridean Princess”号を紹介します。本船は以前の船名を”ルネッサンス6”号、そうなんです、あの倒産した船社が保有していたのです。本船は英国市場をターゲットに運航されていて、通常3月から11月初めまでは4日から17日間のオバンを基地にしたスコットランド西岸諸島クルーズなどを行なっています。そして6月末までは英国の普段ではなかなか行くことの出来ない地方をクルーズで巡ります。その後、夏になると西アイルランド、シェトランド、からノルウエーのフイヨルドを経て北極海、スカンジナビア、バルチック海まで足を伸ばします。
                   船内の作り

全49室からは海が見える上に、小さな船では考えられないほど贅沢に、そして各部屋のサイズも大きく作られています。特徴は全デッキに18室の単身者向けキャビンが設けてあり、8室はバルコニー付きで特別スイートルームも2室用意されています。そして、特徴はカジノだとかショーラウンジ、デイスコなどの船客参加型設備は一切設けずリラックスした自由な時間を過ごせるクルーズとなっています。但し、スパや図書館そしてパノラマデッキなどは装備されていて、まさしく豪華ヨットでの生活を体験できます。
スコットランドのオバン港は
漁業の町
意外と穏やかなオバン
総トン数 4,280トン 建造 1991年
全長x幅(m) 90.6 x 17 建造場所 イタリア
最大船客数 81名 改造 2001年7月
本船の要目
クリッパーオデッセイ号
同様の小型船は他にも存在します。たとえば左の写真はクリッパーオデッセイ号、1989年建造5,218総トン、船客数128名、クルー数72名ですが、その特徴はアクテイブクルーズです。つまりアラスカなら鯨やシャチ、イルカ、熊などの見物やゾデイアック(ゴムボート)を利用した探検的なクルーズなどを得意とします。

また、今月の船のところで掲載したソングオブフラワー号8,282総トン船客180名、クルー140名乗りは大型船をそのままミニチユアー化したような船でしたが、今月をもってその運航を中止売船されることになりました。(参考:本船は以前川崎汽船が、そしてクリッパーは昭和海運が運航をしていた)
では、なぜ英国の船は成功を収めているのでしょうか?それはこれらの船と違ってどちらかと言えば何人にもジャマをされずに最高の環境とサービスを受けゆったり船旅を楽しむ事に徹しているからではないでしょうか?お金持ちの高齢者をターゲットにしているのも成功の原因で若い人達の好む騒々しいデイスコや、カジノ、ショーなどが設備されていない反面静かに気ままに気が知れた船客やクルーとの生活を送ることが出来るのです。
”本来のクルーズと言うのはこの船での旅のことを言うのだよ”と英国の紳士、淑女はきっと言うに違いありません。他の船客やクルー達との会話を楽しみゆっくりとソファーに座ってハイティなどを楽しみながら自分の趣味(たとえばバラの栽培や絵画)などについて談笑したり船長との会食でいろんな経験談を聞いたりする、そんな懐古主義的な船旅!いかがですか皆さんも一度経験されては。     
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