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2004年・N01
完成間近のNCLの新造船が半沈没
ハワイ諸島だけを巡る船旅はNCLだけ。しかも完全フリースタイルの船旅でフォーマル不要の人には快適、カジノはありませんが。乗組員は全て米国人でアジア特に日本人の船客も大きなターゲットにしていましたので予約されている日本人船客の方々も多かったはず。
2隻の歴史:実はこの2隻はノースロップグラマン社のミシシッピー工場でテロ後倒産したアメリカンクラシックボイジャー社の子会社ユナイテッドステーツラインが建造しかかっていた船で、米国で建造されるクルーズ船では過去50年で最大の船になる予定でした。しかし船主が倒産し既に建造中で完成していた部分ごとNCLが買収しドイツのロイドベルフト造船所に回航して建造継続していたのです。

それにしても、驚くべきは現状の米国の旅客船サービス法では海外で建造された船には適用されないはずが完成後米国籍に変えることが特例として承認されたことです。(ただし乗組員はすべて米国人を条件)これで今までの船がキリバスまでわざわざ足を伸ばしていたのが不要になりハワイ州内クルーズがOKとなったのです。
当初、2004年7月には”Pride of America"号、そして10月には”Pride of Aloha"号が就航し一挙にハワイクルーズに花が開くと2004年のお正月までは言われていたのですが一転して黒雲が覆って締まったのです。
予定では、これまでホノルル毎日曜日発8日間クルーズに就航していたノルエイジャンスター号は北米西岸クルーズに変更されて上記新造船2隻でもって3日ー8日間ハワイ諸島めぐりクルーズが始まる予定だったのですが・・・・。
                 NCLのハワイプロジェクト船が大変!!

1月14日、大変な事故が起こってしまいました。
ノルエイジャンクルーズラインが今年夏ハワイクルーズに4月完成就航予定の新造船が嵐の影響で建造中の造船所で半沈没したのです。
既に船名も”プライドオブアメリカ”号と決まり7月就航を目指してドイツのロイズベルフト造船所で最終建造工事中でしたが、なんとドック内で浸水したのです。
報告では、海水は第3デッキ上まで達し船体は右側に約15度傾いたとのこと。近日中に再浮上しても一旦そこまで海水につかると普通でも大幅な時間が必要です。
ハワイクルーズのNCLスター号
ホノルル港
アロハタワー
ダイヤモンドヘッド
さて沈没した本船ですがいつ修理が完成するかは未定です。日本の三菱重工業で起こった”ダイヤモンドプリンセス”号の事故を思い起こしますが、その時にも報告した通り機関室まで浸水すると、すべての電気関係の機器や配線などすべてをやり直さねばならない大工事です
船主より対策案(ややこしい):まず、2隻目としてブレーメンハーベンで建造中だった”プライドオブアロハ”号を急遽前船の”プライドオブアメリカ”号に置き換えて予定とおり7月4日に就航させる。次に ノルエイジャンスカイ号の今年のアラスカクルーズを中止し”プライドオブアロハ”号に変更しハワイ航路へ改装後就航するのです。

更なるプランが
それは、ノルエイジャンクルーズの親会社であるスタークルーが、これまでシンガポール中心に運航されている”スパースターレオ”号をアラスカクルーズへシフトするというものです。く三菱の事故時と同じ船の入れ替えでとりあえず時間を稼ぐ方法です)。ところで予約客ですが、ノルエイジャンスカイ号のお客はNCLサン号やNCLスター号に予約代えが可能です。一方、10月から予定されていたアロハ号での3,4泊クルーズを予約されていた人達は残念ながら一旦全てキャンセルされ、再度、予約受付は近日中に開始予定です。
        −−なお、詳細は旅行代理店にお問い合わせ下さい。!−−
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